1950年、朝鮮戦争が勃発。アメリカとソ連を筆頭とする資本主義と共産主義の2大国際陣営が東アジアで対立。西太平洋の「第一列島線」の重要な位置にある台湾は、中国国民党による長期執政により、中華民国「反共復国」の基地、「自由中国」の要塞となりました。北京政府による外交拡大につれて、中華民国の国際的地位は次第に奪われ、1971年に国連を脱退、1978年にはアメリカとも断交しました。しかしながら、政府は「三民主義による中国の統一」というプロパガンダを主力として、一党独裁、党による執政の権威体制を確立していました。