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共に歩んだ懐かしい日々
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劇場映画、ポップミュージック、おもちゃ遊び……。台湾における近代流行文化は実に多種多彩で、常に目まぐるしく変わり、生活の消費の一部であり、お茶の間の流行りの話題でもありました。その中で何度も繰り返されるデジャブのような記憶は、気づかないうちに構造的に大きく変わっています。昔のことを思い出そうとした時になって、それらに対する欲望や熱狂的に追いかけていたことに気づいても、影も形もなくなっているのはよくあることです。このように、かつて一時的に大流行したものの、姿を消してしまった日常生活の中の商品や宣伝品を時間軸を追って並べてみると、台湾社会は、目新しいものにすぐ飛びつくけれども、飽きやすいという傾向が分かる一方で、どんなに時間を経ても色褪せぬ内容や精神といったものも浮かび上がり、付和雷同して、各世代の台湾人の対話や交流を掻き立てています。
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